ブエノスディアス!国境封鎖直前の南米から命からがら帰国したばかりのツアコンです。

今回は私の卒業旅行といういこともあり約2週間の最大規模で行われましたが、SASAKENのドタキャンに始まり、KSGのリマでの乗り継ぎ失敗、そして高山病によるリタイアとハプニング続出の印象深い旅となりました。さっそく振り返っていきましょう。

総まとめとなる絶景ドローン動画です。3分でボリビアを味わってください。
当初の計画である計画編はコチラから!!

ウユニステージ

①ウユニ塩湖キャンプ

日本から飛行機を4本乗り継いでウユニ村に到着したのが午前10時、そこから私とKatohの先発隊は休むまもなくウユニでのキャンプに突入しました。

ウユニキャンプの実況はコチラ!!

360度の白銀の世界が広がるウユニ塩湖ですが、時間と共に表情を変えサンセット、星空、サンライズで異なる美しい姿を見せてくれました。

キャンプからホテルに帰宅した私たちでしたが、翌日合流予定だったKSGがリマでの乗り継ぎに失敗して次の便まで24時間もリマ空港に足止めされることが発覚します!この時ラパスへ到着できなかったことによるKSGの高地順応の遅れが、後々述べるバタフライエフェクトを引き起こします…

日本から36時間!合計4本の飛行機を乗り継いで地球の裏側へ
高山病を警戒してパルスオキシメーター(医療用)を持参
ウユニ塩湖でのサンセット
夜は星空が湖面に反射する
ポンチョを着て迎えるサンライズ
塩が硬くてペグが打てずにテント飛ばされた

②ウユニ塩湖1DAYツアー

キャンプに参加できないKSG(KOSUGE)のためにわざわざ予約したウユニ塩湖1DAYツアーですが、KSGがリマにスタックして来れないという悲劇が起こります。

集合時間に間に合わなかったKSGへホセが怒りのWTF!!

KSGにウユニ塩湖を味合わせるという当初の目標を失ったものの、残された二人でガイドのホセと異文化交流するという新しい目標のもとで普段無口な私たちにしてはキャパシティ以上の努力を見せます。

ツアー自体も湖面でランチを食べたり自転車に乗ったり、運転したりと盛り沢山。さらに博学のホセから高校レベルを優に超えるアカデミックな地理の解説を受けることができて予想以上の盛り上がりを見せました。
まさか超大陸パンゲアにはじまるプレートテクトニクス理論を教授されるとは…

鉱業の遺物、列車の墓場
有名な旗が集まってるところ
ホセの不思議なレストラン@塩湖
チャリも漕いじゃう
息を飲むほど美しいサンセット

③KSGへのハートウォーミングサプライズ

そして翌日、宝石の道へと移動しなければいけない日になりました。しかし到着が1日遅れたKSGはウユニ塩湖をみることなく宝石の道へと移動しなければなりません。

しかし、ウユニ塩湖の素晴らしさを目一杯堪能した私たちはホセに無理を言って午前中にクイックウユニ塩湖ツアーを強行することを決意します。
ここでKSGには空港から直接宝石の道へ向かうと嘘をついて、黙ってウユニ塩湖へと連れて行くサプライズを用意します。前日からKSGへの煽り動画を送りつけて準備完了です!

当日はホセにも計画を入念に叩き込んでドッキリに協力してもらいます!
結果としてKSGには感涙もののサプライズを届けることができました!
詳細は後日発表するドキュメンタリーにて!

24時間遅れでウユニ塩湖に到着したKSG、とても嬉しそう

宝石の道ステージ

①自転車走行&キャンプ&高山病リタイア

なんだかんだで宝石の道の入り口へと辿り着いた私たち、宝石の道は想定範囲内の路面状況だったものの、悪路+登り坂の悪条件が重なると時速2kmほどに進行速度が低下してしまいます。そして5日ほど高地滞在している私たち2人に対して2日しか経過していないKSGの遅れ具合も甚だしく、完走に黄色信号が灯っていました。

一方で景色はというと、圧倒的な広大なスケール感と砂漠上に私たち3人しかいないという孤独感は非常に素晴らしく感動ものでした。

いつも通りの走行を行なっていたある日の出来事、異変は突然おこります。昼食の際に妙な眠気を訴えて異例の昼寝を行なっていたKSG、体からのSOSは既に鳴り始めていたことに私たちは気づきませんでした。

午後になってもすぐに疲れを訴えて一人だけペースが上がらないKSGは少し進んではすぐに休憩をとります。午後3時、この日はまだ13kmしか進んでおらず目標の半分弱の地点にいました。明らかな高山病症状に気づいた私たちはKSGの体調を注意深く見守りながら進んでいきます。

15分の休憩を終えてヨロヨロと歩き出したKSGでしたが、10m進んだ地点で俯いてストップ、流石にこれ以上の進行は無理だと判断してここでキャンプをする決断をしました。

ここをキャンプ地とする!

体力の回復を図ってテントを貼って1時間ほどの昼寝をしました。しかし、KSGの体調はよくなるどころかやや悪化!倦怠感と熱感とわずかな頭痛に苦しみます。素人に毛が生えた程度の医学知識を持つ私の判断として高山病の程度は軽度であるが、万が一容態が悪化した場合を考えると明日までテントに止まるのはリスクが大きいと判断して酸素投与もしくは下山を決意してヒッチハイクに取り掛かります!

ここから先に起こった出来事の詳細を述べることは諸事情から後世に譲ろうと思いますが(幾つもの死戦を越えた非常に貴重な体験だったので後年必ず公開します笑)、私は無事にKSGに酸素を投与しネット環境がある地点からガイドのホセを呼んで、未明にKSGをウユニ村まで下山させることに成功しました。

広大で孤独な宝石の道
登り坂と悪路と高山病でKSGは苦しそう
高山病で進軍不能に陥ったKSG
患者さんによる詳細なレポートはこちらから!

②Covid-19と突然の国境閉鎖

KSGの治療に手間取って時間を消費してしまった私たちでしたがさらに悪いことに、渡航時には出ていなかったコロナウイルス感染者が南米で増加してしまいました。

これをうけて先進国よりも格段に医療資源が脆弱な南米諸国は国境封鎖を軸とした対応を考慮し始めます。それに先駆けてチリはボリビアとの国境を閉鎖、宝石の道の完走は夢と消えてしまいました。

また市民の反応もパニック気味でありアジア人である私たちへの対応も予想ができないものになりつつありました。

諸々の事情を考慮し、宝石の道への自転車での再アタックは諦め、病み上がりのKSGをホテルに寝かせて、私とKatohはランドクルーザーでの宝石の道への2DAYツアーをホセにお願いしました。せめて訪問が敵わなかった湖に到達して撮影に専念しようというコンセプトで活動を再開しました。

③宝石の道2DAYツアー

病弱なKSGをホテルに放置して始まった2DAYツアーですが、ホセの部下のヘンリーとミゲルとともにランドクルーザーで宝石の道に再アタックします。

奥の方にあるため未踏であったブランカ湖やベルデ湖、そして謎の噴火口など奇妙で美しい光景に多く出会うことができ、宝石の道の素晴らしさを堪能し、映像に残すことができました。

しかし正直なところ、私たちが大いに苦戦した路面をランクルは物ともせず走るので痛快な面もありましたが、私はこの絶景に自分の脚で到達したかったなという悔しい思いに苦しめられました…

再アタックはランドクルーザーとともに
とてもゴツゴツした岩場、ガイドの説明を深く理解するための地学の知識が欲しかった
温泉とフラミンゴ
火山の間欠泉、めっちゃグツグツ
コロラダ湖、めっちゃフラミンゴいるし
宝石の道といえば、の岩

到達目標達成状況

①生きて帰る

一時は達成が危うくなりましたが辛うじて達成することができました。予想通り高山病に苦しめられましたが、私が今まで学んできた能力を最大限に発揮して解決に取り組みました。日本人観光客として誰よりも高山病に詳しくなった妙な達成感があります。

さらに、私たちがボリビアを去った2日後にボリビアの全ての国境が封鎖されて危うく4月になっても帰国できなくなるところでした。そういう意味でもギリギリセーフな旅になりました。

かなりパンチの効いた写真、高山病は恐ろしいし、ボリビアの医療資源の脆弱さも恐ろしい

②医師国家試験に合格する

気恥ずかしくて報告していませんでしたが、医師国家試験に合格して4月から医師として働くことになりました。私たちEPCからは2人の医師が誕生しました。まさか自分が初めて酸素投与した相手がKSGになるとは…

③宝石の道をパッケージ・映像化する

当初は自転車旅行者向けのMAPを作成するつもりでしたが、上記のとおり不可能になってしまいました。しかし、幸か不幸か後半部分をランクルで旅をしたおかげで多くの映像を撮りためることができたので、ぜひウユニ塩湖、宝石の道の絶景をご覧いただけると幸いです。

まとめ

私の学生生活最後のEPC旅行は非常にトラブルが多く、計画外の出来事が相次いだ不思議な旅になりました。しかし、今振り返ると一つ一つの体験が新鮮で刺激的で、高校卒業時のOVER THE FOSSA、初海外のRAM ON THE HILL以来味わうことの少なかった多くの予期せぬ瞬間に出会うことができました。素晴らしい旅とは言えないけれど奇妙で美しい旅になったのではないでしょうか?

私の大きな目標は旅を続けること!メンバーが社会人になるなかで行われる次の旅、いったいどんな予想不可能で奇想天外な旅になるのか今から楽しみで仕方ありません!

著者情報
RIKUTO
北海道在住
ツアコン担当
EAT PRAY CARPの旅の計画と動画編集を主に担当しています。普段は北海道で医学研究者として働いていますが、年に1度の海外自転車旅行を虎視眈々と狙っています。

4 Comments

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