こんにちは。ライターのSASAKENです。
今回の記事は、私の好きな動物である、ペンギン、特にフンボルトペンギン属の見分け方をご紹介します。
”そんなの知って何になるのだ?”というご意見はごもっともです。
たしかに、日本でペンギンに会う状況といえば、動物園・水族館くらいのものですから、とっさにペンギンの鑑別を求められる状況はほぼないといっても過言ではないでしょう。
しかし、しばしお付き合いください。
ペンギンの種類を鑑別することができると、そのペンギンの個性をより深く観察することができると私は考えます。
この記事を機に、フンボルトペンギン属に詳しくなっていただけるとブロガー冥利に尽きるというものです。
Contents
フンボルトペンギン属とは?
ペンギンとは鳥綱ペンギン目、ペンギン科に分類される生物を指します。
現在、世界には6属19種類のペンギンが存在しています。
6属とは、オウサマペンギン属、アデリーペンギン属、キガシラペンギン属、マカロニペンギン属、コガタペンギン属、そしてフンボルトペンギン属、そして、今回の主役、フンボルトペンギン属です。
フンボルトペンギン属は日本で最も飼育されている属で、皆さんもお目にかかる機会が多いペンギン出ると思います。
フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギン、ガラパゴスペンギンの4種類の違い
フンボルトペンギン属には、フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギン、ガラパゴスペンギンの4種類が属しているのですが、彼らがまあ似ています。おそらく、多くの人にとって、マカロニペンギン属の次に見分けづらい属ではないかと思います。
しかし、これから示すアルゴリズムに従えば、誰でも、今日一日でフンボルトペンギン属の4種類を見分けることができるでしょう。
実践!フンボルトペンギン属の見分け方!
1.まずは、下くちばしをみよう!
フンボルトペンギン属の見分け方の一歩目は、下くちばしを観察することです。
下くちばしがピンクであれば、それはガラパゴスペンギンです。
ガラパゴスペンギンは、ペンギンの中で唯一北半球に住んでいる(野生種のみで)ペンギンで、名前の通り、ガラパゴス諸島で見ることができますが、絶滅の危機に瀕しています。
日本では見ることができません。

2.次は、お腹のラインが1本なのか2本なのかを見よう!
1つ目のステップでガラパゴスペンギンを見分けることに成功しました!
2つ目のステップがちょっと難しいのですが、お腹のラインを観察します。
”お腹のラインが2本ならばそのペンギンは、マゼランペンギン”です。
マゼランペンギンは、南アメリカに生息しており、アルゼンチンやチリ、それに加えて、フォークランド諸島でも観察することができます。
日本では、東京スカイツリーのふもとにあります、すみだ水族館で観察することができます。こちらの水族館では、50羽ほどのマゼランペンギンが生活する姿を観察することができるうえ、その水槽の横にはカフェテリアがあり、そこでお茶をしながら、ペンギンたちを観察できます。なんと贅沢な空間でしょう。
ペンギンの水槽といえばどこか磯臭い印象を持たれている方も多いと思いますが、こちらのすみだ水族館では、屋内でありかつ、飲食店が隣接しているということで、匂いに対してかなり対策をされているようです。
私も、2回ほどすみだ水族館を訪れたことがあるのですが、臭いは全く気になりませんでした。おすすめの水族館の一つです。

3.最後にくちばしの根元がピンクなのか、目の上がピンクなのかをチェック
最後は、フンボルトペンギンとケープペンギンを見分けます。こちらは、比較的容易で、
”くちばしの根元がピンクなのが、フンボルトペンギン”、
”目の上がピンクなのがケープペンギン”です。
フンボルトペンギンは、マゼランペンギンと同じく、南アメリカに生息しています。
日本では、全国の動物園で飼育されており、皆様もお見かけしたことがきっとあると思います。北海道だと、稚内水族館、旭山動物園、おたる水族館、円山動物園など、首都圏だと葛西臨海水族園で観察することができます。
おたる水族館の”指示を全く聞かないペンギンたちのショー”などがインターネット上で話題になったこともあります。
ケープペンギンは、アフリカペンギンとも呼ばれ、南アフリカを中心とした、アフリカ大陸に生息しています。
日本では、池袋サンシャイン水族館、上野動物園などで観察することができます。


練習しよう!
いかがでしょう。
意外と簡単ではないでしょうか。
これで皆さんもフンボルトペンギン属を見分けられるようになっているはずです。
最後にせっかくなので、いくつかペンギンの写真を載せておきますので、何ペンギンなのか当ててみてください!
答えは、「結語」の最後に掲載してあります。

1下くちばし、2お腹の線、3ピンクの位置
これで見分けられるはず。。。

横からの一枚
見づらくて難しいかもしれません。。。
結語
私たちは、日々何かを見分け、分類するという作業を行い、知見を広げてきました。普段分類を意識せずに観察していたペンギンも見分け方を知ることにより、新しい知見を手にすることができたならば、それ以上に充実した観察はないことでしょう。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
練習しよう!の答え
①フンボルトペンギン
②マゼランペンギン

Writer,Driver
Age 25
Japan
元4桁のフォロワーを従わせているツイッタラー。現在はツイッターからWebライターへ活躍の場を広げている。上り坂で無類の脚力を発揮するが無理な計画には断固としてNOを突きつける。釣り好きが高じて動物観察を趣味としているが、獣医師ではなく、医療従事職を目指している。
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