今年の夏休みはアフリカのナミビアで過ごすことにしました。  

私は28歳。今まさに人生の切れ目に立っていると感じています。というのも仕事の面では社会人あるいは職業人としてのそこまで責任の高い立場ではないが、経済的な自立を達成しています。私生活の面では子供がいるわけでもなく、特に困ったこともなくおおよそ満たされた生活を送っております。

長年旅を共にしているEPCで企画提案されたまたま休暇が取れたことや社会人としての日常になんとなく慣れてきていて久しぶりに懐かしい刺激を受けたいと強く願ったことが参加を決意した理由であります。  

人生でこれはしたいという願いを中学生くらいの時にいくつか持っていたことを淡い記憶ではありますが覚えています。それはおおよそ全て旅に関連することだったと記憶しております。当時の私は沢木耕太郎などを読み世界一周というような冒険を旅に求めていました。

高校を卒業してそれに準じた旅をすることができました、EPCで行った大洗から名古屋までの自転車の旅です。

その際に私の旅に対して抱いていた幻想は打ち砕かれました。全く思い通りに進まない旅程、壊れる自転車、重い荷物などに幻滅して旅は楽しいことばかりではないと感じるようになりました。

人生の楽しみの中心に旅を置いていた私は旅に対する幻想を失いましたが、EPCを含め、いわゆる冒険型の旅行に何度か行きました。その中で得るものもあり、中学生の時に抱いた旅への憧れは形は違えどもおおよそ達成できているように感じております。このことも自分が今人生の切れ目に立っていると強く感じる一つの理由だと推察しています。  

仮に明日が来なくとも良い人生であったという満足感があります。しかし、現実的には明日はしばらくは来続けることでしょう。次の人生の切れ目は定年や仕事を辞める時や子供が巣離れした時でしょうか。それまで惰性で生き続けるほど退屈なことはないでしょう。  

今回のアフリカ旅行は旅への憧れを再定義し、次の人生の切れ目まで進む活力が得られるような旅行にしたいと考えております。世界最古の砂漠を目の前にして何を感じるか珍しく自分に期待している所であります。


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