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Fast Alone, Far Together
アフリカの諺(ことわざ)だそうだ
早く行きたいなら一人でいけ、遠くへ行きたいならみんなでいけ
という意味だ、
アル・ゴアも引用するアフリカの諺(ことわざ)
地球温暖化への警鐘を鳴らし、ノーベル平和賞を受賞したことでも有名な元アメリカ副大統領アルゴアも引用したことで知られる有名なフレーズである。
だから、みんなで行きなさいという結論ではない
一人だと自分ですべてを決定できるので、急いでいる時には一人で行動する方が物事が速く進む。しかし一方で誰かと一緒に行く方がお互い助け合ったり励ましあったりできるので、遠くまで行くことができる。
この言葉のユニークな点は、だからみんなで行った方がいいだろうという結論ではないこと。全員の同意が取れることを待っていてはいつまでも前に進めない。
つまり、急ぐ時は一人で行動して、長丁場で遠くを目指す時はみんなで行動するというのが要旨なのである!
例えば…無謀な自転車旅行で実感した話
高校の卒業旅行として3人で札幌を出発したが…
2014年の Over the Fossa, 茨城県大洗~名古屋間 <669>㎞ 茨城-千葉-東京-神奈川-静岡-愛知の1都5県を横断する。初の道外へのチャレンジであり、自転車旅行の形式を取った初の旅行と言っていい。
我々はともに出発し、別々に帰った。

自転車の故障に伴うスケジュール遅延がバッファを超過、回収するには予定の1.5倍ほどのペースで走らなければならない、体力的にもきつくなるし、観光もほとんどできないだろう。
しかし、名古屋ー苫小牧の船は2日に1本しかなく、たとえ1日のスケジュールのおくれも実質2日の遅れになる。2日の遅れは私には許容しがたかった。数日後に上京する予定だったからである。
箱根峠で足並みが揃わずに空中分解し、一人になる
正午を過ぎたあたりで、箱根山頂で我々は分離した。RIKUTO・SASAKENをしり目に箱根峠を下った。この時点で翌日午後5時のフェリー出発まで20時間以内に270㎞を走破しなければいけなかった。
夜9時、峠の位置エネルギーを使い140㎞程走り静岡県にいた。街頭のない山道のなか自転車のライトがバッテリーの電圧降下を知らせる、こうなるとそう遠くないうちにバッテリーが切れる。上り坂、横は墓地だった。たまたま見つけたラブホテルの明かりに安堵。
掛川という町につく、一応新幹線の駅もあるような街、知らないサラリーマンにカツどんをご馳走になった。
カラオケボックスにてバッテリー充電がてら仮眠し朝3時に出発、深夜の東海道、日本の物流を支える大型トラックの巻き込み風に推進を助けられながら進む、明け方、補給に立ち寄ったコンビニでコーヒーとお菓子をくれた人がいた。

峠を越えて、午前10時愛知県に突入、お昼、残すところ20km、間に合いそうだということが分かった。体はかなり疲弊し、歩道橋を自転車を押してわたることが困難だった。通りすがりの人が助けてくれた。
15時には名古屋港につき、近くのイオンで食料や本を買った。やったのだ、ほぼ一日で270㎞を自転車で走り切ったのだ。
Fast Alone 早く行きたいなら一人でいけ
1.5日かけてフェリーで北海道へ向かう、本を読み映画を見る。一人で旅を振り返り思う、きっと自分一人ではこんな旅に出なかっただろう。
2019年3月、ちょうどあれから5年がたった。信じられない事に、あれから自転車旅行はスケールアップし海外へと舞台広げ、12回以上旅は開催された。当初は、高校生活最後の思い出作り程度に考えていたが、いつしかアイデンティティの一部になってしまったようだ。我々はまだ世界のほんの一部しかみていない。遠くを目指す余地がある。南米、アフリカ、南極。。。時代を考えれば、最終的には月ぐらいは目指せるかもしれない。
Far Together 遠くへ行きたいならみんなでいけ


著者情報 KATOH
東京在住 いつか事故る担当
昨年、EPC初の社会人メンバーとなったKATOHです。普段は東京で刺身にたんぽぽを乗せる仕事をしています
少しでも読者様の参考になれば幸いです!
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【長野県浅間山】痛恨の失敗から学ぶ登山初心者に必要な装備 | EAT PRAY CARP · 7月 26, 2021 at 8:49 pm
[…] 「Fast Alone, Far Together」遠くへ行きたいならみんなで行けの意味【アフリカのことわざより】 著者情報RIKUTO北海道在住ツアコン担当EAT PRAY CARPの旅の計画と動画編集を主に担当していま […]