最近はコロナ 禍で、リモートワークを導入する企業が増えています。また、サークル活動や大学のプロジェクトなど、仕事以外の活動をリモートでしなければならないこともあると思います。その場合はITシステム部などのサポートや会社のルールがなく、自分たちで体制を整えなければなりません。

Eat Pray Carpは6年以上リモートで日常の活動や旅の準備を進めてきました。メンバーがバラバラの大学に進学し都道府県も散り散りになる中で活動を継続し、南米ツアーという大型プロジェクトすら達成するEPCのゆるゆるノウハウを共有したいともいます。

明日できることは明日やる

「明日できることは明日やる。今日できることも明日に回す」これは、EPCの標語の一つです。多くの意識高い社会人を発狂させかねないこの標語ですが、この標語は重要な意味を持っています。それは、「怠惰を正当化する」ということです。もちろん旅行直前はツアコンが各自のタスクの納期にピリピリしていますが、他の全メンバーは悪びれることもなく「忘れてた」、「納期は過ぎているけど、だから何なのだろうと思った」などと言ってけろっとしています。まあ、もっとも期限オーバー率が高いのは多分私ですが、、、。

EPCのメンバーは基本的に忙しく、普段の日常について知りません。各々が色々な都合で時間がある時と無い時や、やる気のある時とない時があります。バイトだろうが勉強だろうがデートだろうが、自分の別のライフスタイルを尊重しないコミュニティに対する忠誠心は下がってしまいます。それは、有給を取りにくい会社や休みの取れない部活のようなもので何か別のものと天秤にかけられた時にいとも簡単に切り捨てられてしまいます。

人類の歴史の上で社会という脆いシステムにある僅かな価値の不均衡に存続している会社という共同体のシワでさえ、給与を払うことで社員から時間を徴用することができます。しかしEPCのように目に見えるインセンティブのない泡のような共同体に、構成員が時間を捻出してくれるなど奇跡です。

しかし、「忙しい時は先延ばしにしてもいい」という共通認識があれば、そもそも天秤に乗りません。まして忙しくなくても先延ばしにしてもいいということが重要です。特に日本では、他人との比較で多くの人が苦しんでいます。「私たちの方が忙しいのに…」とか「ちょっときついけど、〇〇さんはもっと忙しいから」みたいな不毛なマウンティングや忖度は、長期的にメンバーのモチベーションを下げ心理的安全感を奪い、長期的にはチームやコミュニティに対する破壊行為であると認識するべきです。「忙しければ〇〇」という理屈は、無意味な「忙しさ競争」を生んでしまいチームの溝を深めます。「やる気が起きない時は、先延ばしにしてもいい」と究極の自己中を正当化することが、インセンティブの弱い組織が生き残る戦略です。

遠隔でのコミュニケーション

全てのプロジェクトの要がコミュニケーションであるようにリモートでもコミュニケーションは重要です。世の中のほとんど全てのインシデントはコミュニケーションが絡みます。多くのITシステム構築プロジェクトが炎上してしまうのも、間違って患者に致死量の薬剤を投与してしまうのもそうです。そもそも「自分の意図を相手が意図した通りに理解する」ということは奇跡であると認識すべきです。もし「コミュニケーション能力は、社会人としての基本スキルで出来て当たり前」と思っているのであれば、AIに意図したことを理解させるのが如何に難しいか考えてみてください。Siri やGoogle Homeが思い通りに応答しなかったことがどれぐらいあるか、もしくは指示する時は意識的にはっきりと発音したり主語と述語が明確な構造の文を作るなど「機械に分かりやすい表見」を心がけないといないか。そして、プロジェクトや現場でのコミュニケーションがAI スピーカーと喋るのに比べて如何に高度な概念や複雑な内容を伝えようとしているのかを想像し、意思疎通が成功した場合は盛大に祝福すべきです。

オンラインではコミュニケーションが疎になる

メールやチャット、テレビ会議は間違いなく対面コミュニケーションに比べて、表情や声のトーンなどの付加情報に基づく感情等の判断ができないことや、一人一人の「ちょっと気になるけどけどわざわざ連絡するほどでもない」という積み重ねにより伝達する情報量が減ります。人間関係は驚くほど些細なコミュニケーションに依存していいることは言わずもがなにも関わらず、自分から何かをいうのは難しいというのが現実です。「1日に何回も連絡するのは迷惑かも」、「そんなことも分からないのかと言われてしまうかもしれない」といった心理的障壁があります。まして自分に後ろめたいことがあるときはなおさらです。できれば定期的に連絡を取りましょう。ところで実は、先日Zoomで収録したデータは、人為的ミスにより消えてしまったということをこの場を借りて報告しておきます。

ツール導入の難しさ

現在、リモートワークをサポートする様々なツールが提供されており、無料で使えるものも多くあります。代表的なものがSlackです。これが非常に優秀なツールなのですが、経験上驚くほど好き嫌いが分かれます。https://slack.com/intl/ja-jp/

私自身は、大学時代やエンジニアのバイト時代など、Slack上のプロジェクトの成功体験をいくつも経験してきました。使用経験者には言わずもがなですが、Slackのメリットはスレッドが分けられることや、ソースコードやメディアの共有が容易なこと、異なる会社や組織のチームに一つの画面からアクセスできることなどです。一度Slackを使うとプロジェクトをLineのグループのみでやるなど、まるで原始人を見ている気持ちになるでしょう。

EPCでもナウでクールなITベンチャーのまねをしてSlackを導入したことがありますが、、、定着しませんでした。

これの最大の問題は、Slackを見ない人がいることです。コミュニケーションツールは必要な人が全員使用しなければ意味がありません。全社ツールとして定義した上で社員をデスクに縛り付けているならいざ知らず、日常生活でパソコンをほとんど使わない、セキュリティのためにスタンドアロンマシンを使っている、電波の届かないところにいる等メンバーが様々なライフスタイルを送る組織において、十分な頻度でログインさせることが最大の難関になります。メンバーにとって、日常業務とは異なる組織独自のコミュニケーションツールのアイコンは、スマートフォンのどこに置かれるでしょうか。メイン画面から何回もスワイプしないと出てこない、例えば第5スクリーンにぽつんと置かれます。ユーザーに依存する通知の設定が非アクティブだと(OSは不要な通知をオフにするように誘導する)、起動されないままいつまでも眠っていることでしょう。

悲しいかな、活発なコミュニケーションを望んで導入したツールの確認を促すために、Lineやメールを送ることになります。

重要なことは可視化する

なんか執筆が飽きてきたのでサクサクいきましょう。可視化は大事です。特に役割分担や進捗を可視化しましょう。めんどくさいのはわかりますが、やるべき事の参照先を一つに集約することが大事です。チャットは流れます。人は忘れる生き物です。そしてちゃんと起票しましょう(切実)。起票されていない依頼は存在しないのと同じです。

ボリビア旅行の荷物リスト(一部)

調べたことは記事にする

旅行の準備には、調査のタスクが頻繁に発生します。しかし、上司への報告があるならともかく、書式もプレゼンも期限もない調査タスクなどは、「各国の環境への取り組み」と同じように後回しにされた挙句、wikipediaのコピペで”やってる感”を出されて誤魔化されるのが関の山です。

Typewriter The Text Of - Free photo on Pixabay

記事を書くことは一定の工数がかかりますが、アウトプットを想定することで自然と情報のファクトチェックや構造化をするようになるため、旅行オウンドメディア的には一石二鳥です。ほとんどの組織はオウンドメディア運営はしていないかもしれませんが、noteやqitta、組織内プレゼンテーションなどのアウトプットを設定することでタスクに意味付けをすることができます。もし、内容が記事にするほどのことではないのなら、サクッとググってタスクをCloseしてしまいましょう。

調査目的で作成された記事の数々

全員顔を合わせるタイミングを作る

いわゆるオフ会というやつですね。やはり体験の共有に勝るものはありません。

さて、各位ストレスの多い状況かと思いますが、人生において重要なのは楽しむことです。夜更かしを謳歌したり、あらゆる手法を駆使して仕事をサボったり、遊び心といたずら心忘れずにいきましょう。

“Laziness is the first step towards efficiency.”

効率性は怠惰から

Patrick Bennett
著者情報
Masaki Katoh
Tokyo, Japan
技術責任者兼デザイナーとして空撮ドローンを用いたPV撮影からWebページ制作まで幅広く担当する主要な実働部隊。必要なものはなんでも作るがやる気スイッチが不明、特に脳筋的な努力を嫌うため、肉体的に辛い行程には率先して抗議活動を行う。美しく奇妙な景色を追い求めるためにEPCにいる。普段は丸の内で外資系コンサルとして活動し、趣味は宇宙開発。

2 Comments

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【ノートPCリモート会議】15分で準備できるPPTプレゼンにおけるiPadの上手な使い方紹介 | EAT PRAY CARP · 6月 1, 2020 at 4:14 pm

[…] 【ティール組織】EPC流リモートワークの極意 著者情報Heavy SmokerAge 24Hokkaido, Japan 生粋のヘビースモーカー。1時間ごとに腹が減ったとゴネてツアコンを困らせる。ニュージーランドで […]

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