こんにちは!ライターのSASAKENです。
 今回から、新シリーズ「韓国自転車旅行 “Into The Ice Noodle”」についての記事を書いていこうと思います。  

 ※この旅のタイトルInto The Ice Noodleについてはこちらからどうぞ…。
「旅に名前を付けてみよう」マレーシア-シンガポール自転車旅行〜序章〜

  私達は2017年の夏休みを利用して、韓国の大邱(テグ)からソウルまでを自転車で走りました。その時に感じたのは、韓国は非常に自転車旅行がしやすい国だということです。どうして私がそのように感じたのか、「韓国自転車旅行のここがよかった!、ここがつらかった!」という形で皆さんとシェアしようおもいます。それではよろしくお願いします。

Contents

韓国自転車旅行 ここがよかった!

下の動画を見ると、4分で韓国サイクリングロードの雰囲気を楽しむことができます。

①サイクリングロードが整備されている!

 韓国には釜山からソウルまでを結んだサイクリングロードが存在します。これは、李明博(い・みょんばく)政権時代の4大河川事業が実施された際に河川敷が整備され、そこにサイクリングロードも整備されたそうです。縦断中、大部分の行程を河川敷のサイクリングロードで走ることができます。高低差もあまりなく、4泊5日の行程で超えた峠は一つだけでした。休憩スポットやトイレもぽつぽつと存在していました。
 景色はダイナミックに変化し、田園風景、巨大河川、LGなどの巨大工場、ソウルの大都市感などなど、走っていても退屈することはありませんでした。
 さらに、ソウル付近を除いてはかなりこのサイクリングロードの交通量は少なく、快適に走行することができました。
 詳しくはこちらのサイトを翻訳かけながら読んでみることをお勧めします。

Bicycle Happy Sharing

韓国のサイクリングロードについてのサイト。英語でも見られます。

②(サイクリストには)物価が安い!

 近年、韓国は物価が高くなってきているとは言われています。しかし、今回の旅ではマイナーな都市で過ごす時間が多かったためか、かなり物価は安く感じました。調べてみると、韓国で買った方が安いものと日本で買った方が安いものがあるようで、トラベリスト必需品の水は500mlでなんと420ウォン(約50円!)、しかしコカ・コーラは500mlで1790ウォン(約180円)だったりします。
 また、あちこちに点在してるモーテル(日本のラブホテルのような構造)の価格が安かったのも助かりました。3人で泊まっても3万ウォン(約3000円)くらいの価格で、エアコン付きの部屋で、布団に寝られました。
 トラベリストが重視する、食と宿泊に関しては、ラグジュアリーな物を求めなければ、かなり安く済ませることができるといえそうです。

③格安!24h営業サウナに宿泊可能!

 韓国には、日本の24hスーパー銭湯のような、風呂にも入れて、仮眠をとることもできる施設、”チムジルバン”が存在します。12h15000ウォン(1500円)くらいの価格で、風呂、サウナ、仮眠をとることができます。
 私たちの行ったチムジルバンかなり多彩で4種類のサウナ、水風呂、死海体験のできる風呂etc…を楽しむことができました。 洗い場にシャンプーやボディーソープなく、代わりに石鹸が置いてあります。 飲食店も併設されており、ほぼここで生活することが可能。仮眠に当たっては、マット(薄い)と毛布(薄い)の貸し出しがあります。自転車に漕ぎつかれていれば十分に爆睡可能です。
 ただし、治安はそんなに良い感じはせず、盗難事件も相次いでいるようなので、ご使用の際は気を付けて…

④食事がおいしい!

 自転車旅行をしてて重要なのは、やはり食事でしょう。韓国自転車旅行では、食事に困ったことがほとんどありませんでした。マイナーな都市にも、飲食店は多くあり、韓国料理をたらふく、高すぎない価格で楽しむことができました。最悪、口に合わなかったとしても、セブンイレブンがそこそこの数ありますので、おにぎりなどで最低限の生活の質を保つことができるでしょう。
 焼肉、クッパ、ビビンバ、キムチ、サムギョプサル、トッポギ、冷麺などなど、このあたりが好きならば、きっと食べ物に困ることはないでしょう。たまに激辛食材に当たることがありますので、「ムル、チュゼオ!!(水ください!)」と叫んで、水をもらいましょう。

⑤人がやさしい!?

 今回の旅でも多くの現地の方にお声かけていただきました。メディアを見る限り、昨今の日韓関係は決して良いものではなく、私たち自身、国籍を尋ねられた際に、日本人であるということを躊躇してしまう場面もありました。
 しかし、道に迷った時に頼んでもいないのに先導してくれたり、少し話しただけなのに、氷水を差し入れしてくれたり、ただロッテリアにいただけなのに、チョコバーを差し入れしてくれたりと、韓国の方は優しく対応してくれる人が、他の国を自転車旅行した際よりも明らかに多いように感じました。そういう文化なのですかね。印象が変わりました。

⑥地方の空港からも行ける!

 島根県の境港から韓国へフェリーで行く手段を除いては、多くの人は韓国での自転車旅行に当たって、飛行機を利用することになると思います。昨今は、多くの地方空港からも韓国、ソウル、釜山への直行便が出ています。(最近は減ってしまいましたが…)試しに調べてみると、2月に新千歳からソウルまで、片道18000円程度での移動が可能です。自転車代を含めても25000円行かないくらいでした。成田や羽田で乗り継ぐよりも安いかつ、輪行の回数をへらすことができるのでサイクルトラベリストにとってはいいことしかありません!

韓国自転車旅行 ここがつらかった!

①Googleマップが整備されていない…

 韓国では、Googleに一応対応しているのですが、2017年の時点では、Google mapの経路案内が全く使うことができませんでした。なので、「コネスト韓国地図」というアプリを使って移動していました。使い勝手は天下のGoogle mapに軍配が上がってしまいますが、まあ仕方ありません。特定のお店やホテルに向かう分には全く問題のない素晴らしいアプリです。

②有名な都市以外、英語は通じない…

 今回の旅では、あまり聞きなじみのない街で過ごすことが多かったからでしょうか、英語はほとんど通じませんでした。冷静に考えてみれば、普通のことかもしれません。日本人が日本語を中心に生活しているようなもので、観光客が少ない地域では、韓国語のみで十分事足りるのでしょう。
 そのため、頑張って調べて、韓国語をしゃべることになりました。これもつらくはありましたが、いい経験になったと思っております。自分が調べてきた言葉が相手に通じた時に得られる充実感は、これが海外旅行の醍醐味かとしみじみと感じることができました。
 ソウル、特に明洞(ミョンドン)地域では、英語はもちろん、日本語も通じ、あまりコミュニケーションにストレスを感じることはありませんでした。

③右側通行…

 韓国の道路は右側通行です。気を付けましょう。意外とすぐになれるものですが、狭い道などで、対向車とすれ違う時などには、いつもの癖で左側に寄ってしまうようなことがあり、危ないことをしてしまいました….。慣れてきたときほど気を付ける必要がありそうです。

④時折みられる反日感情…

 先程、触れたように、2020年現在、日韓関係はあまりいいものとは、言えません。私たちが立ち寄った場所でも、竹島についての主張が全面に出た広告やカレンダーなどがちらほらと見られました。さらには、ソウル市内から仁川空港まで向かう電車の機内放送でも竹島のことに触れられており、日本人が考えている以上に領土問題への熱量が高いように感じました。
 多くの人々は確かにやさしかったのですが、一部の方は私たちが日本人とわかるなり、拒絶するような態度を取られるような方もいて、かなり根深い問題であるように感じました。
 日本人のことをあまりよく思っていない韓国人の方が一定数いることも頭に置いておいた方が、メンタルをやられずに楽しく旅を続けることができるでしょう。

⑤辛い!

 食べ物は確かにおいしいのですが、時々、こんなの誰が食べるのだ!と怒りたくなるくらい辛い食材にで食わることがあります。しれっと入っている青い唐辛子には要注意です。もし噛んでしまったら、上述した通り、「ムル、チュゼオ!(水ください!)」と店員さんに言いましょう。

トータル、韓国自転車旅行はおすすめ!

 いろいろ書いてきましたが、結論をいうと、韓国自転車旅行はかなりおすすめです!はじめての方にはもちろん、短期間で海外自転車旅行を楽しみたいという方にもお勧めできます。 
 次回から、私たちが実際に辿った韓国自転車旅行の道のりについて振り返って行こうと思います!
 それでは良い一日を。


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【韓国自転車旅行1】〜大邱編〜 | EAT PRAY CARP · 2月 12, 2020 at 9:49 pm

[…] 【新シリーズ 韓国自転車旅行】韓国での自転車旅行は海外自転車旅行入門に最適だと思った話 […]

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