2020年春、ツアコンとSASAKENの就職前最後の海外自転車旅行の舞台が南米ボリビア・チリ国境に位置する砂漠地帯である「宝石の道」に決定しました!

Contents

はじめに

2019年秋、ツアコンささけんの待つ旭川の自宅に持ってきたのは、ヨーロッパ周遊案と南米案でした。未舗装・高山病・無補給・極寒、なんでもありの南米案がすっかり怠惰になった我々に襲いかかります!

旅程・ルート

引用元:https://www.ninin-yonrin.com/?cat=24

 ウユニ塩湖でお馴染みのボリビア・ウユニ村からチリ・サンペドロデアタカマまでの450kmが全行程になります。ちなみに青字がMTB走行可能区間(ダート)、赤字が走行不可能区間、黄色がその中間の路面状況を表しているようです。

 日本では宝石の道と呼ばれていますが、英語ではLaguna route=湖沼の道と呼ばれています。その名の通り砂漠地帯に多くの湖があり、それらが写真のようにカラフルな宝石を散りばめたようなので宝石の道と呼ばれるようになったようです。

考えられる問題点と対策

①アクセスの悪さ

 日本と地球の反対側に位置する南米大陸。ボリビアへのアクセスは日本人大学生の大好物である「ウユニ塩湖」で検索すると簡単に見つけられるでしょう。大きく分けてアメリカ・マイアミまたはペルー・リマを経由する二つのルートがありますが、どちらも片道丸2日移動にかかると考えたほうがいいでしょう。

 ボリビアの首都ラパスからは陸路でウユニへ行くことも可能ですが、飛行機で1hほどでウユニを目指すのがよいでしょう。乗り継ぎ回数は東京からウユニまで4回!南米恐るべし!

②ボリビアの政情不安

 2019年10月の大統領選挙の結果、モラレス大統領の再選が決まったボリビアですが、投開票の不正疑惑によりモラレス大統領反対派が暴徒化、11月にはラパスでエル・アルト空港が封鎖される混乱を見せていました。南米ではよくあることですよね、やれやれ…

 日本大使館は閉鎖し、外務省警戒レベルはボリビア全域でレベル1に引き上げられています。

 現地の情報をみるに、現在は交通網も正常化し都市圏から離れたウユニでの観光においては治安は全く問題ない様子ですが、飛行機の遅延・欠航には引き続き注意が必要です。

昨夏の香港デモに続いて政治に旅行が脅かされるとは…

③現地での輸送手段とMTBの確保

 当初はいつも通りに日本からの輪行が考慮されましたが、4・5回の乗り継ぎや南米を経由することでのロスバゲリスクを考慮し、現地アウトドア会社からMTBをレンタルすることにしました。輪行の苦痛がなくなって個人的にはおお喜び!

 MTBレンタル+ゴールのチリ・サンペデロデアタカマからの輸送はウユニの旅行会社quechuaconnection4wdに依頼しました。

協賛旅行会社:http://quechuaconnection4wd.com

 この旅行会社選びが非常に難航し、ウユニ村の10数社に英文メールを送ったところ帰ってきたのが、2社で1社に前代未聞だと断られたためにこの会社に決定しました。

 メールの返信が異常に遅いのが欠点ですが、企画自体には賛同してもらえました。会社を選んでる余裕はありません。

④低温・強風下でのキャンプ

 今回の行程では砂漠地帯での野外キャンプが想定されます。平均気温は東京よりやや暖かい程度ですが、早朝の冷え込みは氷点下に達するという予想もあります。

 また、強風・砂嵐も想定されているため、テント・装備の選択がQOLいや、生死を分けるでしょう。

⑤高山病

 全行程が標高4000mを超える今回の旅で一番恐ろしいのは高山病です。高山病では悪心・嘔吐・頭痛から始まり、最悪脳浮腫や肺水腫で命を落とします。無駄に3人もの医学系大学生を抱える私たちですが、持てる知識を最大に生かして高山病対策に当たる必要があります。

⑥電源の確保

 ホテル宿泊が少ないことにより、電源問題を解決する必要があります。以前、ニュージーランドで太陽光を導入したことがありますが、今回もドローン等大量の電力を消費する撮影機材の持ち込みが予想されるため検討に値するでしょう。

⑦撮影方法

 ドローン・360度カメラなど様々な撮影機材を導入してきましたが、今回も最適な撮影方法を事前に考慮する必要がありそうです。

⑧無補給下での理想の食事

 出発地のウユニ村以降、大きなスーパーマーケットが存在しないため、大量の食料を買い込んで生活していくことが予定されます。フードマイレージを減らしつつ、健康で文化的な食生活を営むためのレシピの開発が待たれます!

到達目標

生きて帰る

 毎回恒例いつか事故る運命の私たちですが、今回も生きて帰りたいと思います。

医師国家試験に合格する

 実は2月に医師国家試験を終えて、3月に南米に旅立つ私たち、合格発表は旅の帰路に聞くことになりそうです。不合格なら来年は医学に詳しい素人=無職という厳しい一発勝負。しびれる戦いですが負けるわけにはいきません。

宝石の道をパッケージ・映像化

 日本人自転車旅行者には情報が少ない土地ですが、世界一周などの長期旅行者ではないという意味で素人感の強い私たちが計画・発信することで後進の参考になれば幸いです。Youtube・HP・Twitterから情報を発信したいと思います。


5 Comments

【宝石の道 自転車旅行 準備編】高山病対策編 | EAT PRAY CARP · 1月 18, 2020 at 12:38 am

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