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はじめに

 2018年春、撮影担当Katohの大学卒業という節目の旅の舞台は哲学の本場、ギリシャでした。今回の最終目的地は天空の城ラピュタのモデルになったとも言われ、奇岩の上にそびえ立つ修道院が有名な世界遺産メテオラとなりました。
 さらに、今回は新テクノロジーとしてドローンをむかえた革新的な旅になりました。

旅の最終目的地:メテオラ

 タイトルは目的地のMeteora(メテオラ)と哲学にちなんだMetaphysical(形而上の)、さらにBeing(人間)を合わせた以上に凝った造語であるMeteorphysical Being(メテオラフィジカルビーイング)、コードネームはメテビーに決定しました!凝りすぎて伝わんない!

旅程・ルート

当初予定されていたルート

 当初の計画はアテネ空港を発着し、1日目アテネ-テーベ(64km)、2日目テーベ-デルフォイ(86km)、3日目デルフォイ-ラミア(71km)、4日目ラミア-メテオラ(135km)を走破し、5日目の夜にギリシア国鉄ことtrainOSEでアテネへ戻るというものでした。アテネ・デルフォイ・メテオラという世界遺産をつないだ安直なルート設定でした。

 結果的にはペロポネソス半島特有の異常なアップダウンと峠の雨天に苦しめられた結果、医学の神様アポロンを祀った神殿があるデルフォイを諦めて2日目に謎の街カトーに宿泊する土壇場の修正案が実行されました。

考えられた問題点

無謀な距離と高低差(通算6000m弱)

容赦なく襲いかかるギリシャの渓谷

 実はギリシャ、特にペロポネソス半島は世界有数の山岳地帯です。都市国家ポリスをつなぐ古来からの道が山脈をぬって広がり、そのアップダウンには存分に苦しめられました。500m級の峠はざらで、ラミアからメテオラに向かう最終日に至っては800mの峠を含めて140km走行するというEPC史上最高にdeadlyな行程に存分に苦しめられました。

財政破綻に伴う治安の悪化

経済破綻したアテネの治安は最悪、狂犬と呼ばれる無職の若者たちが夜の街をうろつく

 ご存知の通りギリシャは2009年に経済破綻し、一時は失業率が30%近くに跳ね上がりました。現在でもアテネ市街にはゴロツキのような若者が夜な夜な酒を飲んでは徘徊し、緊張感のある場面にも出くわしました。無造作な落書きや、ゴミが散らばるアテネは経済政策の大切さを私たちに訴えかけています。

到達目標

ドローンの導入

撮影担当Katohがドローンを操縦

 毎回の旅のルーティンであるミュージックビデオ作りにおいて、上空からの映像が加わりました!比較的安価な値段とそこそこの性能を考慮してDJI Sparkを導入し、旅の途中で撮影を行いました。

なぜか中高生に人気のTik Tokでバズってしまった映像

 最初は操縦に難渋したものの、徐々に慣れていき自転車と合わせた映像を納めることができました。

メテオラにたどり着く

メテオラは一見の価値あり、しかし階段が多くて太ももが死にます。

 幾多の峠を超えて、艱難辛苦の果てにたどり着いたメテオラ。そこは奇岩の上に静謐な修道院がそびえる神秘的な空気をまとった空間でした。その雰囲気は唯一無二、私たちが訪れた場所の中でもトップクラスにおすすめです!

Youtubeチャンネル登録100人を目指しています!

↑旅の美しい風景や私たちの珍道中をドキュメンタリー風にまとめて、日本にいながら追体験できるような映像をアップしています。上記リンクより登録お願いします!

ドローン映像・車載映像を用いた3分ミュージックビデオ
20分の長編ドキュメンタリー(前編)、私たちの旅の珍道中を体験できます。

その他

アテネまではエディハド航空でドバイを経由、輪行のMTBと共に
パルテノン神殿は一回みればもう十分
朝食のリンゴを食べては芯を谷に投げ落とす日々
恐ろしいダート、ギリシャでは徒歩ルートには要注意
道端の遺跡?に歴史を感じる
国民的ビール:アルファ、味はさっぱり系
ちらっと見たエーゲ海、イメージと違う
ギリシャといえば野犬、狂犬には要注意(写真左はイヌ・シーラン)
高速道路への誤進入は要注意
メテオラからはギリシャ国鉄でアテネへ、自転車積載可能・ネット予約可能

まとめ

 EAT PRAY CARP史上もっともハードな旅と呼び声が高いギリシャ自転車旅行。地獄のアップダウンと消化できないロングライドの果ての奇岩に私たちは何をみたのでしょうか?旅はまだまだつづきます!


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